災害支援歯科衛生士とは
災害時において、被災地での支援活動だけでなく、後方支援を含めて職能団体の一員として支援活動を行っています。
災害支援活動とは
災害時において、被災した歯科医療機関への復興に向けた歯科保健医療への支援や、避難所や施設などでの被災者に歯科保健指導などを行いました。
また、他の支援機関(支援者)と連携し支援を行いました。
これまでの災害支援活動
過去の大規模災害時の歯科衛生活動
ー兵庫県に災害対策本部が設置された大災害ー
平成7年の阪神・淡路大震災において、被災地としての歯科保健活動を行った。
平成16年豊岡市の台風23号の水害において、歯科保健指導を行った。
平成21年佐用町の水害において、被災地での避難所訪問など歯科保健指導を行った。
ー他県で災害支援を行った大災害ー
令和6年能登半島地震において、被災後1週間後に石川県歯科衛生士会に「非常時にいかす『わたしの健口手帳』簡易版」を送付した。2月には歯科医師会と同行し、石川県輪島市の避難所で歯科保健活動と歯科の支援物資の整理や管理といった支援を行った。
平成23年東日本大震災において、歯科医師会と同行し、宮城県石巻市、女川町の避難所および仮設住宅にて歯科保健活動を行った。
平成28年熊本地震において、「災害時に役立つ お口のケアノート」を送付した。
災害時行動マニュアル
発災時の行動マニュアルを作成しました。焦らず行動できるよう、平時から備えておきましょう。
災害時行動指針2018年度版
兵庫県歯科衛生士会では、災害時の行動指針として「災害時行動指針2018年度版」を作成しました。本会と行政、歯科医師会、多職種との連携に活用しています。
お口の健康で命を守る 非常時にいかす 「わたしの健口手帳」
この手帳はご自身のお口の健康状態が記入でき、日頃からお薬手帳のように歯科医院へ持参し、治療や指導内容を記録してもらうことができます。そして、災害や緊急入院・入所などに備えてご自身でも9ページや14ページを記入し、いつでもお口の健康状態が確認できるようにしておきましょう。
- 非常時にいかす 『わたしの健口手帳』
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記録ページ
- 健口手帳P.9-10
- (同意書、歯科受診・健診の記録)
- 健口手帳P.11-1
- (歯科受診・健診の記録)
- 健口手帳P.13-14
- (歯科受診・健診の記録、かかりつけ歯科などの記録)
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「わたしの健口手帳」をプリントしてのご利用について
個人でのご使用に限りご利用ください。
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大量にプリントをして使用する場合はご連絡をお願いします。
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災害時に役立つ 「お口のケアノート」
災害時の歯科保健に役立つノートです。ライフステージごとのお口のケアの方法を知ることができます。平時から、避難グッズに歯ブラシと共に入れて、備えておきましょう。
ひょうご安全の日のつどい(毎年1月17日)
兵庫県では、阪神・淡路大震災の経験と教訓を継承するとともに、いつまでも忘れることなく、安全で安心な社会づくりを期する日として、1月17日を「ひょうご安全の日」と定めています。
兵庫県歯科衛生士会では、毎年参加し、県民への災害時の歯科保健について啓発活動をしています。
ひょうご安全のつどい 2020
- 阪神淡路大震災での歯科保健活動の紹介
- 東日本大震災での歯科保健活動の紹介
- 災害時、お口のトラブルやお手入れの相談
- 「災害時に役立つお口のケアノート」を活用した歯科保健指導
- 「お口の防災グッズ」無料配布 など
2019年度(令和元年度)
「ひょうご安全の日のつどい」歯と口の健康アンケート結果
※2020年1月17日歯科衛生士会ブース参加者300名集計
災害支援歯科衛生士育成研修会
災害時の歯科保健活動に参加する歯科衛生士の育成を目的に、年に1回研修会を開催しています。
<災害支援歯科衛生士育成研修会>
日時: 令和5年9月3日(日) 13:30~15:30
開催方法:リモート配信(Zoom ミーティング)
「より迅速な活動体制へ!発災時の緊急連絡系統の共有」
報告・情報提供
- ・JDAT(日本災害歯科支援チーム)研修について
- ・日本歯科衛生士会との連携について
- ・災害時行動指針2023年追補版・本会連絡網について
- ・災害支援歯科衛生士の活動及び災害支援体制整備訓練について
- ・令和5年度兵庫県・丹波地域合同防災訓練の報告
グループワーク・発表
災害時の支部会員への連絡方法及び連絡手段について
〈災害支援歯科衛生士育成研修会・多職種連携研修会 〉
- 兵庫県歯科衛生士会・兵庫県歯科衛生士センター合同開催
- 日時 : 令和4年2⽉27日(日) 13:00〜15:00
- 開催方法:リモート配信 (Zoom ミーティング)
- ①講演 「組織の初動対応・災害支援ナースの活動」
- 公益社団法人 兵庫県看護協会 専務理事 西口 久代 氏
- ② 報告 ・ 非常時にいかす「わたしの健口手帳」の紹介
- ・ 「災害歯科保健歯科衛生士フォーラム」
- (12/5 日本歯科衛生士会主催)
- ③意見交換
〈令和2年度災害支援歯科衛生士育成研修会〉
日時 : 令和3年2月21日(日) 13:00~16:00
- 講演 「阪神・淡路大震災から25年の教訓」
- 兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科
- 科長・教授 室﨑 益輝 氏
講師略歴 1944年(昭和19年)生まれる。兵庫県尼崎市出身。 京都大学建築学科を卒業され、神戸大学教授、消防研究所理事長、関西学院大学教授などを経て、災害復興制度研究所長などを務められる。2017年より現職。日本火災学会会長、災害復興学会会長、地区防災計画学会会長、消防審議会会長、ひょうごボランタリープラザ所長、ひょうご震災記念21世紀研究機構副理事長、海外災害援助市民センター副代表などを歴任。建築学会論文賞、火災学会賞、防災功労者総理大臣表彰、神戸新聞平和賞などを受賞。著書に、「ビル火災」、「地域計画と防火」、「地震列島・日本の教訓」など |
- 情報提供 「兵庫県・阪神地域合同防災訓練に参加して」
- 阪神支部 支部長 松本 美紀 氏
兵庫県地域合同訓練メイン会場(避難所等)への参加
- 平成30年度 但馬地域(香美町)
- 令和元年度 西播磨地域(たつの市)
- 令和2年度 阪神地域(尼崎市)
- 令和4年度 播磨地域 (多可町)
- 令和5年度 丹波地域 (丹波市)
令和5年度兵庫県・丹波地域合同防災訓練 |